2008年7月9日水曜日

7月2日 みんなに考えてほしいこと。




 今日も朝ごはんは昨日と一緒。果物のメロンがうれしかった。このような手作りパン、ミルクティーは大好きなので、毎朝楽しみである。さて午前中は語学。前半はいつもどおり。後半はまたケニア事情についてふれながらの学習であった。今日はケニアの売春問題と警察の汚職について触れた。私とマコトが配属されるのは男子更生院。孤児や経済的に親と暮らせない子ども、そして問題行動がる子どもたちの施設である。その話をすると、先生は女子についても話をしてくれた。ケニアでは一日1ドル(110円ほど)以下で生活している家族や人がたくさんいる。そして親がいなかったり、経済的に生活が本当に苦しい女子は売春をして、生活費をかせいでいる。早い子で10歳くらいで売春を始める子がいる。そんな子がここケニアでは本当に多いらしい。ケニア人男性は、性的関係をもってもお金は払わないこともあるらしい。そのため、外国人はいいカモで外国人を狙っている子も多いのだ。その年齢にも驚いたが、その売春をする値段にも衝撃を受けた。20シル(34円)~50シル(85円)で、その売春は行われるらしい。自分の体を、自分のため、家族のため、まだ小さい弟や妹のために犠牲にする。あまりに残酷の話に言葉を失った。想像していた以上の現実がここケニアではあるのだ。日本の女子高生や女子大生はこの話を聞くと、何を感じるだろう。自分の服や携帯の使用料、ブランド品の財布やバッグ、遊ぶため、そんなもののために売春をする。けどこの子たちはどうだろう。食べるため、生活のため、そして大好きな家族を守るため・・・。今もこのケニアのどこかでそのような現実があると思うと、やるせない気持ちでいっぱいになる。けど何もできない自分がいて、一人の人間の力のなさを改めて感じる。いつかその子たちが笑える日が来てほしいと心から願う。

 次に話したのは警察の汚職。先生の体験談もすごかった。ある日の夜、何もしてないのに警察につかまり逮捕。そして裁判所でも自分の身実を伝えると、それから2週間食事もなし、トイレもなし、汚く狭い部屋で留置。そしてまた裁判所へ。自分の無実を証明すると、その2週間がまた待っている。最後にはやってもいない罪を認めて何千シル渡して終わったという。そこで先生が得た一番良い方法は、警察に捕まりそうになったら、ポケットマネーを出して見逃してもらうということだった。警察もそのお金を得るために、罪もない人を捕まえて、現金収入をしているらしい。もちろん全員が全員そんな警察ではないが、しかしそのような警察が多いらしい。このケニアという国はたくさんの問題があり、その警察の問題も大きな問題の一つであるという。正義よりもお金をとってしまう、そんな状況を国民のみんなもわかっていながら、どうにもできないということを感じている。ほとんどの警察が正義のために仕事をする日はいつになったら来るのであろうか。正義の味方である警察にいつかなってくれることを信じている。

 今週の午後はJICAオフィスでの活動である14:00までに行き、そこからオリエンテーションや活動が始まる。今日は銀行アカウントからの金の引き出し方などを調整員の岸さんから学び、そしてKaribuパーティがあった。たくさんの職員やスタッフの人と話をした。現地スタッフの人も温かい人が多く、たくさん話をしてくれた。まあ、任地がナイロビ郊外にあるので、いつでもオフィスに来れるのでまた話をしていこうと思う。

 さて徒歩でJACIIに帰った後、今日は友の誕生日パーティをした。上田さん(先生)がわざわざケーキを作ってくれ、ちらし寿司を作ってくれた。すごくおいしかった。年配の方の個性があるものの、優しい方である。またそのケーキのほかにみんなで友のためにケーキを買った。そしてまたまたサプライズ。反応はいまいちだったが、すごく喜んでくれた。このケニア隊は本当に仲良くて、一緒にいて安心感がある。そんなこんなで、ステキな一日でした。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ケニアのよくない情勢を聞いたことはあるけれど、こんな風に、現地にいる人からダイレクトに聞けるのは貴重です。ありがとう。ブログ楽しみに読ませてもらってます。

Rie