2009年7月11日

7月7日 短冊に願いを込めて

 妻からのメールではっとする。今日は七夕だ。最近は曜日の感覚だけでなく、日にちの感覚まで麻痺している。といってもここケニアでは関係ないと思いながら、ある企画が頭に出てくる。

 「そうだ、短冊を書いて木に飾ろう」

 そうとっさにひらめいて、短冊の用意をする。たまたま買ってあった色画用紙を短冊の大きさに切って、子どもたちを教室に押しこめる。そしてボールペンや色マジックを渡して、それぞれの希望や願いを書かせる。何がなんだかわかっていない子どもたちはとりあえず、言われたように自分たちの希望や願いを書く。

 “ Nataka kuwa pilot.” 「飛行機のパイロットになりたい。」
 “ I want to go to school.” 「学校に行きたい。」
 “ Nataka kurudi nyumbani na nikasoma.” 「家に帰って、勉強したい。」


 その一つひとつ考えさせられる希望や願いだった。日本の子どもたちに同じように短冊書かせたなら、「学校に行きたい」や「勉強したい」って書くだろうか・・・。それを見ながら、またこの更生院の子どもたちの真っすぐな思いを感じた。

 一つひとつの短冊に穴をあけ、草を紐(ひも)代わりにして、子どもたちがよく集まる大きな木につける。つけられていく短冊を見ながら、一人でも多くの子どもたちの願いや希望が叶いますようにと願った。今まで苦労してきた子どもたちだから、これからは良いことがありますように。ちなみに俺と妻の共通の願いも叶いますように。

2009年7月10日

7月6日 岡山市立岡輝小学校からの贈り物


 大きな荷物を持って出勤してきた俺に興味津津の様子を隠せないゲタスルの子どもたち。そして昼過ぎにのんびり休憩している子どもたちにその荷物の中身を見せる。荷物の中身はたくさんの版画絵と折り紙また習字など。岡山市立岡輝小学校の子どもたちの作品だ。今回は手紙交流でなく、絵や文化交流としてたくさんの絵や折り紙を受け取った。

 初めて見る版画絵や折り紙に子どもたちは大感動。一つひとつを手にとって、真剣な眼差しで覗き込む子どもたち。同じ年代の子どもたちが作った温かな贈り物に、話す言葉も忘れてただただ眺めていた。中には、「ケニアのみなさんへ」という題で簡単な手紙を書いてくれたり、折り紙で上手に動物を作ってくれサファリパークのような作品を作ってくれている子もいた。
 
 “ Hii ni nini?” 「これは何?」

 そう言って、俺の前にはいつものように列ができる。日本からの贈り物の一つひとつを大事そうに見つめている子どもたちの目は、ほんまに更生院の子どもだろうかっていうぐらいきれいな目をしてる。これをみんなで教室の壁に貼っていった。次はこっちの番だな。そう思って、子どもたちにどんな絵を描かせて、どんなものを作らせようか、今から胸がわくわくしてくる。ということで岡輝小学校のみなさん、少し待っていてくださいね。こちらからもたくさんの思いがこもったプレゼントを送りますね。

2009年6月30日

6月29日 同期

 大事な親友が作ってくれた同期へのたくさんの想いが詰まった歌。これは6年前、親友が岡山県倉敷市で新採用となった小学校と中学校の教員50人のために作ってくれた歌である。地元の岡山県や倉敷市でがんばっている教員の同期、今も日本から応援してくれている小学校・中学校・高校の同期、新潟をはじめいろんな県でがんばっている大学時代の同期、そして世界中で今もひたむきにがんばっている協力隊の同期。同期への感謝の気持ちを込めて。


 同期

 「これからも連絡とって、みんな仲良く・・・。」なんて言えないよ
 それぞれの道進んでいく。遠ざかっていくよ。

 たったの1年で僕は、君のことどれだけ分かっただろう。
 どれほどの思いを君に伝えられたのだろう。

 一人一人ちがうのに、まとめて伝えるなんて無理だろう。
 それでも僕は、全員にあえて歌うよ。

 忘れないよ。「君は同期。」それだけは絶対に忘れないから。
 どんなに離れていても。どんなに時が流れても。
 同じ立場で、同じ時間を過ごした君は特別な存在。
 君ががんばってると思えば、僕もがんばれるよ。
 会えなくたって一人じゃないよ。一緒にがんばっていこう!

 大切な人の言葉も届かないほど傷ついたり
 存在が消えそうなほど自信なくしたり

 「そんなときには僕が力を貸すから。」なんて言えない。
 きっと僕も同じようにやられているから。

 信じることに疲れ果てたり、向き合うことがこわくなったりしたら、
 泣いても、弱音はいても、そこで立ち止まってもいいから、思いだして。
 「君だけじゃない。」他の同期も現場(ここ)で戦っている。
 僕もボロボロだけど、絶対あきらめないから。
 どうか君もあきらめないで。一緒にがんばっていこう。

 僕は何かを残したいから今を生きてる。
 誰に何を残すのか、残せるのか、全然わからないけど。
 今、僕が歌ってるのは、君の心に何かを残したいから。
 同期の君に何かを。「これだけは嘘じゃないんだ。」

 みんながくれた「いいとこ探し」のメッセージを何回読んだかな。
 弱音をはけない僕は、何度助けられたことか・・・。
 「この歌が49人みんな助ける。」とは思ってないけど、
 49人みんなを思って作ったよ。
 これが僕にできる精一杯。君に心届いたかな?
 僕も君も一人じゃないよ。一緒にがんばっていこう。

                            作詞・作曲 てつたろう

2009年6月29日

6月28日 神様は絶対いるわ

今までの人生で、神様は絶対いるって思ったことはたったの2回。

 まずはじめに思ったのは、一昨年の2月にあった西大寺裸祭り。日本三大奇祭と呼ばれる祭りの一つで、ふんどし一丁の男が2本の御神木と100本の枝神木を力で奪い合うという祭りである。約9000人の参加者がいる中、初出場ながらなんと枝神木を手に入れた。ちょうど今の妻と付き合って間もない頃だ。それから約半年後、妻の家に結婚のあいさつに行ったとき、そこで出された昼食に驚いた。大好きな卵と玉ねぎの味噌汁。死んだばあちゃんが、俺がばあちゃん家に行くたびに作ってくれた大好物だ。ばあちゃんが死んでからもう飲めないと思った卵と玉ねぎの味噌汁を妻の実家で飲むことができた。
 このとき初めて神様の存在を信じた。神様が、この人が運命の人なんだよって教えてくれてると思った。そんな大きな出来事だった「枝神木」と「卵と玉ねぎの味噌汁」。

 そして今回。一週間前、机からパソコンを落とした。すごい音がして、その後電源ボタンを押しても全く反応なし。電源がつかない・・・。充電のためコンセントを差しても、どんなボタンを押しても、何をやってもちっとも反応なし。完璧に壊れていた。たくさんの人に相談して、新しいのを買うか、ナイロビで修理に出すか考えていたところだ。そして一週間後、ある夢を見た。
 俺が家でパソコンをしている夢だ。そして次の日、ふと電源ボタンを押すと・・・つ、つきました電源が・・・!!奇跡というか、神様はやっぱりいるんだと思いました。それからはパソコンを大事に使って、用のない時はスワヒリ語の勉強をしたり、読書をしたりして、より生活を充実させようとしています。
 そんな神様に感謝しながら、今日もケニアで真っすぐ生きています。

2009年6月22日

6月19日 マダムの金庫

 “ Hapa ni account yangu.” 「ここが私の金庫なの。」

 と言って、得意そうにお金を出した場所、それは胸の中。居眠りが大好きなキッチンの先生はおちゃめなマダム。この日、退職した先生のために200シル(280円ほど)出して送別会をしようということだったので、みんながお金を出した。そのときマダム・ワイリムは大きな胸の中に突然手を入れて、何を取り出したかと思うと、それは小さな財布。

 “ Hapa ni safe sana.” 「ここがすごく安全なの。」

 そう言っておちゃめに笑った。たしかにそこに手を突っ込む泥棒はいないと思うが。それを見て大爆笑。そして同僚たちも大爆笑。体にある絶対安全な金庫、ケニアに来た際はぜひ、この金庫を使ってください。

2009年6月20日

6月17日 ケニアで一番流行の髪型☆

 協力隊員にとって、自分の髪をだれに切ってもらうかっていうのは大事な問題の一つだと思う。ここナイロビでは、日本人が経営している美容院やドミトリーにはバリカンを含め、散髪セットがあるので特に困ることはない。が、今回同僚のすすめで我が任地カベテで一番おしゃれとされている美容院に行くことになった。

 更生院から歩いて5分。大きなマンションの1階にきれいな美容院「FRIEND’S POINT」がある。そこにはおしゃれな店員さんが4人ほどいて、日本の美容院と変わらないような椅子と鏡がある。また全面白色で電気もたくさんあり、今までの床屋とはまったくちがいオシャレな雰囲気だった。(この周辺は治安が悪いため、写真はありません。)

 “ Unyoe smart kama mkenya wa sasa.”
「今時のケニア人のようにかっこよく切ってください。」


そう言って、店員さんにお任せする。そうすると早速取り出したのが、ケニア美容院3種の神器の一つバリカン。そして一気に前髪からばっさりと刈っていく。ま、まじで・・・と思ってももう遅く、されるがままにされる。しかし単なる坊主と思いきや、すべて刈ってからが長かった。何度も前髪の部分にバリカンを当てて、直線にしていく。この直線がきれいであればきれいなほど、おしゃれということらしい。何度もバリカンを当てられるうち、額から出血が。そんなことおかまいなしに、どんどんすすめていく店員さん。


 次にモミアゲをそろえていく。このモミアゲも、長く、少しずつ細くしていくことがポイントらしい。

 そして坊主にするのに、なんと30分もかかって終了。もちろんお湯で髪を洗ってくれたし(ってか、こんなに髪がなかったら、シャンプーしなくてよかったのでは・・・)、ヘアクリーム塗ってくれたし(これも意味があるんだろうか)。これでたったの70シル(約100円)。店をでて、急に寒くなった頭をなでながら歩いて更生院に帰ると、子どもたちは大喜び。

 “ Mwalimu, uko poa kabisa.” 「先生、最高にいいよ。」
 “ Umekuwa smart sana.” 「むちゃくちゃかっこよくなったよ。」

 
 と大歓迎してくれた。同僚たちも大喜び。そんな寒くなった頭をなでながら、心は妙に温かくなった一日だった。

2009年6月19日

6月16日 何気ないことで大爆笑☆

 最近は少し余裕がある。笑顔が増えているのが自分でもわかる。ケニアに来てもうすぐ1年。ようやく慣れてきたかなって感じる。そう思える出来事が今朝の出来事。

 “ Uweke shati ndani, halafu utengeneza collar vizuri!”
「シャツを入れて、襟をきちんとしろよ。」
 “ Ukuwe smart kama mimi.” 「俺のように、かっこよくな。」


 そう言って、子どもたちの身なりをきちんとさせるのが毎朝の日課だ。そうやって一人ひとりの服装を見ていると、

 “ Mwalimu, hujatengeneza collar vizuri!” 「先生、襟がちゃんとしてないよ。」

 そう言って、子どもが教えてくれる。俺のようにかっこよくなれって言ってて、自分の襟がちゃんとしてなかった。

 “Hahahahahaha, asante.” 「はははははは、ありがとう。」

 ここで俺が大爆笑。それを見ていた子どもたちも大爆笑。朝礼のきちんとした雰囲気が一気に笑いの楽しい雰囲気になった。いやあおもしろかったわ。どんなきっかけであれ、子どもたちを笑顔にするのは気分がいい。この子たちの笑顔は本当にいい。こっちが幸せな気分になる。そんな子どもたちが少しずつ好きになってきたこの頃。毎日が楽しいわ。