この日は午前中ドミトリーを出発して、マタツ(乗合バス)で職場へ。約20キロほどある道のりをわずか80シル(約126円)ほどで行ける。しかしガソリンは1リットル100シル(約170円)ほどで、あまり日本と変わらない。これでやっていけるのか、少し心配になる。まあ庶民の乗り物はこのマタツかバスである。
職場に着き、オフィスに入ると、多くのテスト問題があった。実は今日から全員テストを受けて評価するというのである。以前言ったように、このゲタスル更生院はレセプションスクール(受付の学校)で、ここにケニア国土全地域から多くの男の子たちが3ヵ月生活し、そしてケニア国内他10ヵ所の更生院に振り分けられる。そのため、男の子たちを成績や性格、また生活状況などから判断して次の更生院を決める。そのため、ここでテストが行われるのである。
それにしてもやっぱりテストはみんな真剣である。今までうるさくて集中できなかった子どももきちんと集中する。今まで見たことのない姿だ。この部分は日本と同じである。しかし、違う点もある。それは鉛筆をテストが始まる直前に配り、終わるとまた回収すること。また消しゴムが生徒分ないので、みんなでまわしながら使うということである。
日本ではこのようなことがあった。よく落ちている消しゴムを拾った。授業で誰のものか聞くと、きちんと言うときもあれば、そのまま持ち主が現れない日もあった。たかが消しゴム、されど消しゴムだ。ここの子どもたちは、それは大事に消しゴムを使う。勢い任せに消すのでなく、丁寧になるべく無駄遣いしないように使う。何気ない光景だけれども、これを今の日本の子どもたちに伝えたいと思った。
そして昼ごはんと昼休憩をはさみ、テストは一日中行われた。私はテスト監督と採点。今日はクラス7、8の子がテストをした。明日も続く。ハードな一週間が始まった。
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