2008年9月28日日曜日

9月26日 手作り飛行機☆

 牛の世話係の子どもは、一日中牛の世話をする。朝から夕方までずっとだ。常に牛が見える位置にいて、様子をみる。一見すごく地味な仕事だ。

 朝、その世話係の子どもの一人が針金とひも、それからサンダルを切って丸くしたかけらを持っていた。そして何かを作っていた。すごく集中して、話しかけても、そっちのけだ。

 昼になって得意そうに笑顔で俺のところへやってきた。

 “ Ndege!” 「飛行機!」

 作っていたものは飛行機。それもかなりレベルが高い。針金やひものようなものだけで。他の子どもたちも興味津津。先生たちも感心していた。あそびたがりの子どもたちに、もちろんオモチャなんてない。買うお金もなければ、買ってくれる人もいない。そんな子どもたちだ。だからといってあきらめない。自分で作る。楽しむ術(すべ)を知っている。

 だからなおさら、その作ったオモチャを大事にする。そういう姿がかっこいい。そんな子どもの姿が私にとって、ものすごく新鮮だ。オモチャがなければ作る、そんなケニアの子どもが頼もしく見えた。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ほんとに子どもは遊びを作り出す天才だね。
掃除にしても。生きる力抜群。

私も、こっちに来て「これで代用できるじゃん」ってことがいっぱいあった。「ものがない」っていう状況にいないと考えられないんだなって思ったよ。

匿名 さんのコメント...

ミヤモッティ
 そうなんよね。子供の想像力は本当に無限だよ。大人にはできないもんね。
 物がないからできるって、すごいね。