2008年9月28日日曜日

9月22日 左手にノート、右手に石。

 更生院の子どもは一週間に一回しか授業を受けることはできない。現在120以上の子どもがいて、使える教室は2つ、そして教員は3人。クラスはスタンダード1からスタンダード8(日本の小学校1年生から中学校2年生まで)に分かれていて、その8つに分かれているクラスを見るためには1週間に1回しかできない。

 また更生院の子どもたちには仕事がたくさんある。毎日のそうじ、牛の世話、ごはんの料理、農場での仕事などである。そのためみんなが授業を受けることはできない。そのため英語や数学、スワヒリ語の授業をしても1週間たつと内容を忘れてしまっている子も多い。もっと学習の機会を増やせないかなあと思う。

 この日の午後、ある光景を目にした。ある生徒が地面にしゃがみ込んで、何かしている。何をしてるのかとドキドキしていくと、左手にノートを持って、右手で地面に石を置いている。算数の掛け算の勉強だ。

 算数が苦手なその子は、先生の言われたことに素直に実践して、算数の学習をしていた。それも自主的に。5個セットの石を3セット作って、5×3=15の計算をしていた。並べた後、一つひとつ石の数を並べる姿がなんとも言えずかわいかった。その子は答えがわかると本当にうれしそうに笑う。ああ、この笑顔を見るために、教師の仕事があるんだと改めて思った瞬間だった。

 その他にも日本語の勉強をしている子、英語を教えてほしいといって英語で話しかけようとする子、勉強したい意欲はきっと日本の子ども以上だろう。この更生院にも光り輝く勉強したいという気持ち、それをかなえてやりたい。

2 件のコメント:

かず さんのコメント...

ステキだね~。読んでて涙が出てしまったよ。
子どもたちのそういう意欲を大切に伸ばしてあげられる環境、というのか、なんと言ったらいいのかわかんないんだけど、支えになってあげれたらいいねぇ。
日本の子供たちは与えられることが当たり前になりすぎちゃってるのかな?
中国・おかず

くろ さんのコメント...

おかずちゃん
 こんな真っすぐな子どもたちのそばで教えることができるって、こっちも幸せなことだよ。
 これが教育の原点なんだろうね。日本の子供もきっと、こういう気持ちを持ってるさ。