2008年9月14日日曜日

9月9日 奇跡☆

 この日はすごい雨が降った。夕方、子どもたちと一緒に運動場で遊んでると、遠くの空から巨大な黒い雲が迫ってくる。と思った10分語、激しい雨が降り始める。子どもたちも先生も、あわててダイニングに逃げ込んだ。

 それから約2時間、まったくやむことなく降り続いた。子どもたちはがっかりした様子で、ダイニングでテレビを見ていた。なぜなら、一日のうち運動場で遊ぶことと食べること一番の楽しみだからだ。

 ところがテレビを見ていた子どもたちに不幸は続く。なんと見ていたテレビが突然切れて、ダイニングの電気が切れる。停電である。暗いダイニングの中、やることがなくなった子どもたちは、一層落ち込む。

 そこで私は思いがけない行動に出た。ダイニングの真ん中に立ち、歌い始めた。

 “ Yeye ni mwanzo tena mwisho♪” 「彼が最初で最後の人だ♪」

 その一節しか分からないが、スワヒリ語で歌うキリスト教の歌だ。突然の歌いだしに子どもたちはびっくりしていたが、さすがケニア人。音楽を聴くと、すぐに気持ちが乗る。みんなで一斉に歌い始めて、大合唱になった。うれしそうに、たのしそうに歌った。

 その時、奇跡が起きた。歌い始めてすぐに、電気が戻った。テレビがついて、電気も復活した。大騒ぎだ。そこでダメ押しの一言。

 “ Kwa sababu nimeimba.” 「なぜなら、おれが歌ったからだよ。」

子どもたちは大喜び。本当に盛り上がった。ちょっと俺も満足だった。それから俺に対する握手とお礼の言葉が後を絶たなかった。いやあうれしかったね、こっちも。歌ってすごい力をもってるなあと感じた出来事だった。うんうん。

 その15分後、また停電したが・・・。まあそれもアフリカだから良しとしよう。

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