“ We should make good use of library. We have a wonderful library. “
「もっと図書館を有効に使わないと。私たちにはすばらしい図書館があるんですから。」
子どもの勉強時間を少しでも増やすこと、本を読むことでまったく集中できない子どもたちに集中力をつけさせること、それを目標に考え、議論したときのこと。まったく図書館としての機能を果たしてなかった図書館を動かすべく、先輩職員たちに言った。約500冊もある本も誇りでなく、埃(ほこり)をかぶってるし。そう言うとマネージャーが
“ Ken, library belongs to Academic Section. So, you’ll become in charge of Library.”
「ケン、図書館はアカデミック(授業)担当のものだから、あなたが図書館の担当になれば。」
“ Ati!?” 「はい!?」
ということで、本日「図書館司書」としてデビューするに至ったわけです。思い起こせば中学の英語教師からここケニアで体育教師に始まり、算数や実技教科を教える小学校教諭、そして次は図書館司書。いやあいろんな仕事をさせてもらってるわ。私の9時からの活動内容は次の通りになる。
9:00 授業開始 英語&算数(数学)
10:40 授業終了 生徒のノート添削
11:30 図書館解放・本の貸し出し
12:30 図書の時間終了 生徒が本を返しに来る
この図書館解放によって、子どもたちは毎日1時間本を読めることができるし、教科書を借りて自分で自主勉強だってできる。子どもたちには大好評だ。今までこの1時間はぼけーっとして、なにもせずテレビ見たりするだけだったもんな。
そう自己満足にひたる間もなく問題が起こる。
5分もせずに本を返す子。(本に載ってある絵を見ただけだろ・・・)
本を返してもむちゃくちゃに置く子。(そういうルールも決めなきゃな)
本が泥で汚れていること。(本を読む前にはまず手を洗うことだな・・・)
リーディングルーム(本を読む教室)で元気一杯音読をする子。
(いいことだけど・・・他の人の迷惑かな・・・)
近くでとった木の実を食べながら、姿勢悪く本を読んでいる子。
(まあ、家でポテトチップスを食べながら本を読むみたいなもんか・・・)
などなど問題をあげたらきりがない。司書の先生の大変さをここケニアで感じることができました。けど全く集中力のない子どもたちに集中力を、週1回しか授業を受けることができない子どもたちに少しでも多くの勉強の機会を、知識も情報もない子どもたちにより多くの知識と情報を。チャレンジは始まったばかり。これからこれから。毎日11:30~12:30の1時間、子どもの楽しみの時間にしてみせるで。
そして今まで埃をかぶってた本たちが、いつか子どもたちの誇りになるよう、「司書」としてもがんばっていくわ。そんな子どもたちが俺の誇りです。
4 件のコメント:
どうしても悪い方向ばかり考えて(本が破れたり、返ってこなかったりetc.)保守的になりがちだけど、やっぱりそういった機会を与えることは大事だよね!クロちゃんはそういった意味ですごくたくさんの良い機会を与えてあげて、すごいなーと感心するよ!
たくさん
いやいや苦労の連続です。けど、試行錯誤の中から少しずつ子どもたちへの接し方がわかってきて、ようやく慣れてきたわ。まあぼちぼちがんばる。
物を大切に扱うことって、
私も活動中で頭を悩めます。
日本じゃ小さいときから言われてきた事だからか、比較的丁寧に扱おうと思うんでしょうが、長年気づかされず過ごしてきた彼らにとっては「当たり前」になっちゃうんだよね...
最初は凄いストレスを感じていたけど、一種の「癖」だと思い、少しずつ少しずつと考えるようになってからは楽になってきたよ。
試行錯誤して色々チャレンジしてみてね(^_-)-☆
ほっしー
そのとおりだね。悪気あってすることでなく、癖になってしまってるよね。ある意味文化なのかもしれないけど。最近は俺も慣れてきたよ。
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