朝、子どもたちが楽しみにしているものがある。男はやはり身だしなみ・・・そんなことを言いそうな子どもたちにピッタリなもの、それが「マフタ」だ。
「マフタ」とは、言ってみれば肌荒れ防止用クリームみたいなものだが、これを「マフタ(あぶら)」と現地の人は言っている。このマフタを毎日少量ずつ子どもに渡される。sの少量のマフタを子どもは大事に大事に使う。少しのマフタも無駄にしないように。
まず子どもたちは足の先から太ももまでを塗る。(まあ個人差もあるが)そして次に手のひらや腕にそれを塗る。最後に顔や首、そして頭までそれを塗る。これで完了。塗り終わった子どもたちからは満面の笑顔と自信たっぷりの誇らしげな顔があふれてくる。
そんな子どもたちも私を見ると、
“Mwarimu! Karibu!” 「先生! どうぞ!」
と言ってマフタを差し出してくる。けど、そんな少量の大事なマフタをさすがにもらうことができず、いつも笑顔で
“Asante. Nitapaka baadae.” 「ありがとう。後で塗るから。」
と言って、子どもたちの気持ちを受け取る。そんな少量のマフタが子どもにとっての楽しみ。けど、それは少量でも、子どもにとっては大量の楽しみなんだろうなあ。
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