うちの更生院の生徒はどうして真剣に人の話が聞けないのだろう・・・。というイライラがたまった出来事があった。
ケニアにきて4か月。いろいろな場面で子どもたちと接してきた。そのつど、こいつら全然話をきいてないな、と思う時がたくさんあった。ケニア人がスピーチ大好きで、かなり長いという理由もあるだろうが、それにしても子どもの集中力は短い。ごそごそしたり、よそ見したり、隣の友達と話したり。
百歩譲ってそこまでは我慢しよう。しかしうちの更生院のやつはその上をいく。とくに地面に座らせて、話を聞かせる時なんて最悪だ。話が始まって約5分。一人が寝転がる。そして次々と増えていく寝転がり族・・・。そして100人中30人ほどが寝転がる。
それだけではない。その後本当に熟睡が始まる。先生の話なんて全く聞くつもりはない。こいつら・・・。そしてこの日、ついに堪忍袋の緒が切れた。
この日は午後から隣のリマンドスクール(裁判をまつ子どもが生活する施設)から、3人の先生が来てくれた。日ごろ口をすっぱくするほど言い聞かせている、「人の話を聞くときは寝るな!」。さすがに今日は守ってくれるだろうと考えていた。甘かった・・・。
お客さんが来ても関係ない。寝るときは寝る。おもしろくなければ話を聞かない。そして寝転がって、寝ようとするものが増えた。
「カチーン」
ついに限界を超えた。一人ずつ力づくで起こし、怖い顔で子どもたちを見た。
“Unafanya nini? Kaa vizuri.” 「何をしているの・・・? ちゃんと座らんかい」
さすがに子どももただ事ではないと思ったらしく、すぐに起き上がる。それを見ていた他の子どもにも緊張感が走る。てか、できるなら最初からしとけよ!と思うような変わりぶりだ。
まあ実際は難しいのもわかるが・・・。子どもたちは3ヵ月したら次の更生院へ。また新しい子どもが入ってきて一から教える。わからないでもないが・・・。けど俺もそんな寛容ではない。まったく・・・。更生院の子どもの難しさは、まだまだわかってないかもしれないが、本当に難しい。うーん、これからだな。
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