2009年10月4日日曜日

9月29日 子どもたちの性事情

 ブログの更新が滞っていますこの頃。妻のケニア訪問がはじまり、旦那との時間をさいてはニンテンドーDSのマリオカートにはまっている妻(29歳)です・・・。まったく、何しに来たんだ・・・!?

 さて、この日の午前中子どもたち一人ひとりと話をしていき、その子の背景などを知ろうとしたとき、ある子の話が大変興味深かった。それは地元にある怪しいお店の話。そのお店はポルノムービー、いわゆる日本でいうAV(アダルトビデオ)を上映するお店の話である。

 ここケニアではポルノムービーは禁止されている。販売行為はもちろん、鑑賞ももちろん法律上禁止のようである。しかし、どの町でも小さな小屋にテレビとビデオ(もしくはDVD)を置いて上映しているような場所がある。そこは子どもも大人も一緒にポルノムービーを見ることができる。値段は以下の通り。

 大人  2時間10シル(約15円)
 子ども 2時間 5シル(約8円)

 そこには男性だけでなく、女性はもちろん女の子まで入ることができて見ているということである。その話にかなり驚いたのだが、次の質問の答えにさらに驚いた。

 “ Nani amewahi kuangalia ile movie?” 「そんなビデオを見たことがある人?」
 “ Mimi!” 「おれ!」

 そう言ってほとんどの子が手を挙げる。10歳から17歳の子が在籍する更生学校で、ほとんどの子がポルノムービーを見たことがある。それもお金を払って、上映会のようなもので見る・・・、この結果に驚いた。

 性がここケニアではかなり近い存在であり、だれもがオープンに話をすることができる。しかし間違った性知識が子どもたちの中にはないだろうかと感じることがある。ここケニアでは性教育は本来だれが教えるものなんだろう?親?それとも学校の先生?はたまた性教育を中心として活動するNGO?

 いろんな疑問が頭の中にわいてくる中、性教育はこれから日本の教育でも大切になってくるのではないかと思っている。日本ではだれが性教育を教えるんだろう?保健体育の先生?そもそも保健と性教育って同じものなのだろうか?いや根本的にきちんと教えてるんだろうか?アフリカにいるからこそ気づいたことがある。私はまだまだ日本のことを知らないのでは・・・。半年後、教員として復帰する以上、もっと日本のことを知りたいと強く思う。

4 件のコメント:

akane さんのコメント...

くろちゃん
興味深いね!! あたしも、性教育について考える。ヨルダンに来てからも、日本にいたときも、今も。
ヨルダンは、女性の裸体、いや映画のキスシーンですらモザイクだったりするんだけど、
性教育は親がするものらしいです。

日本て誰がするんだろうね。おや??先生?医者?養護教諭?それとも。。。。

長くなるのでブログで書いてみるわ☆

ケニャイチロー さんのコメント...

あかね
 本当に不思議だよね、日本の性教育って。
けど、日本こそきちんと性教育をしないといけないような感じがするんだけどなあ。

akane さんのコメント...

そうだね。
日本は、隠す文化ですが
ちゃんと教えてあげないといけない状況だと思います。
きっといろいろ反発がったり、教育関係はいろんな順序がいったり、大変かもしれないけどさ・・・

ケニャイチロー さんのコメント...

あかね
 そのとおりだよな。日本では隠す文化が根強く残ってるから、なかなかきちんと教えることができないよね。この性教育はすごく難しい問題だよな。