久しぶりに、うちの食事に肉が出た。昨年のクリスマス以来で約9か月ぶりの肉である。
もちろん、うちの更生院は3ヵ月しか滞在することができないので、子どもたちはうちに来て初めての肉を食べることになる。今まで毎日のようにトウモロコシと豆を煮たギゼリ、ウガリと豆といったようなものを食べていた。年頃の男の子はやっぱり肉が好きだけど、それを買う予算がまったくなかった。
もちろん、うちの更生院は3ヵ月しか滞在することができないので、子どもたちはうちに来て初めての肉を食べることになる。今まで毎日のようにトウモロコシと豆を煮たギゼリ、ウガリと豆といったようなものを食べていた。年頃の男の子はやっぱり肉が好きだけど、それを買う予算がまったくなかった。
私も何度かミーティングで食事について意見を言ったことがある。子どもの何よりの楽しみである食事に肉を出してほしいと。しかしいつもマネージャーからはお金がないということで、それを見合わせていた。そしてこの日とうとう肉が出たのだ。
この日の夕方、小さなトラックが肉のかたまりを持ってくる。カウンセリングを聞いていた子どもたちの集中は “MEAT”(肉)と書かれたトラックに注がれる。そしてカウンセリングの先生の話は、耳から耳へと流れ、頭の中は肉一色となる。それも仕方のないことだが。
夕方のスポーツの時間も、夕食の時間が待ちきれないといった子どもたち。家でも肉を食べる機会なんて、あまりなかった子もいるだろう。家族でわずかな肉を分け合ってた子もいるだろう。そんな子どもたちの大好きな夕食時間がやってくる。
食堂前に並ぶ子どもたちの表情は、はちきれんばかりの笑顔。悪ガキやボス猿のような子でさえ、笑顔になっている。そして肉が乗ったお皿をとっては嬉しそうに席に着く。
“ Mwalimu, karibu!” 「先生、どうぞ!」
そう言って、うれしそうにごはんを私にくれようとした子が何人もいた。そんな子どもたちの気持ちに一口だけ食べて、私も笑顔になる。大きな骨に少しだけ付いている肉を一生懸命にかじりついている子、飲み込むことをためらい何度も肉を噛んでいる子、それはそれは丁寧にきれいに肉を食べていく。そんな大事に肉を食べる様子がなんとも愛おしかった。
次の日から子どもたちが待ちに待ってたトランスファー(他の更生院への移動)が始まる。
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