2009年10月20日火曜日

ワタム・マリンディ⑤ ラクダに乗った法師

 西遊記という話で出てくる有名なお坊さん、三蔵法師。中国からはるか西の天竺まで旅したといわれるこの人物は、日本人のほとんどがその名前を知っているだろう。

 そんな三蔵さまの気分を少し味わったこの日。頭はすっかり坊主の私は、白馬でなくやる気のない顔をしたラクダに乗ることにした。身長2メートル以上はあるのではないかと思うような大きなラクダ。頭の中にはすでに「ガンダーラ」のテーマソングが流れている。

 そしてまっ白い砂浜と青い海をラクダの背に乗っていざ出陣。乗り心地は正直言って悪い。三蔵さまもラクダでなく白馬にしたのは正解だ。これで中国から天竺まで行くことはできないわ。

 ワタム・マリンディ旅行の締めくくりとしてラクダに乗ったが、本当に三蔵さまはこんな気持ちだったのだろうかなあ。ラクダを引いてくれるお供は孫悟空でも猪八戒でも沙五浄でもなくケニア人のおっちゃんだけど、そのおっちゃんもお供でなく100シル(130円)をきっちりとる商売人だけど、それでも少し三蔵さまの気持ちを感じた気がするわ。 まあ今の俺は三蔵さまでなくて猪八戒だな・・・(泣)。

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