最近、体育の授業で行っていることがある。ワタム・マリンディの旅行ですっかり丸くなってしまった私はウォーキングを兼ねて子どもたちとの散歩を計画した。普段のゲタスル更生院の敷地から一歩も出ることができない子どもたち。普段の子どもたちとの話の中で、「散歩がしたい」という声をよく聞いていた。そこで1時間ほど子どもたちと一緒に散歩をすることにした。散歩コースは我が任地Lower-Kabeteの教育施設見学コースだ。
ゲタスル更生院 → カベテ更生院 → ナイロビ孤児院 → おやつ時間(バナナ)
→ ナイロビリマンドホーム → ゲタスル更生院
そして子どもたちは嬉しそうに散歩を始めた。はじめのカベテ更生院では「ケニアの桜」と呼ばれるジャカランタの木の下で記念撮影。そして牧場で牛を見学。久々の外の空気に何人かは興奮しっぱなし。そしてナイロビ孤児院を通り、小さなキオスクでバナナを買う。子どもたちは思わぬバナナのおやつに大喜びだ。そしてナイロビリマンドホームへと。
途中、たくさんの地域の人たちに会うのだが、子どもたちは挨拶ができない。もともと、ストリートで育ってきたり、非行を重ねてきた少年がほとんどなだけに、挨拶はほとんどしない。そこで一人ひとりに伝えたことは挨拶の大切さだ。道行く人たちに気さくに挨拶をする。それがまたこの更生院の子どもたちの目標だ。
“ ・・・Habari?” 「こんにちは」
恥ずかしそうに、道行く人たちに挨拶をしていく。そんな恥ずかしさも大事な初めの一歩。地域の人たちが挨拶を返してくれるたびに子どもたちに笑顔も増える。子どもたちにはもっと周りの大人に慣れていってもらいたいと思う。将来的には周りの人と助け合える、そんな人になってもらいたい。かなり高い目標だが・・・。そしてこの日の散歩も終了。
“ Mwalimu, asante.” 「先生、ありがとう」
子どもたちのその言葉が、この日も心に心地よく響く。
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