泥沼だ。イライラする気持ちがいっぱいになって、この日子どもの前で同僚にキレた。英語の授業をボランティアティーチャーがすることになり、正直気分が悪かった。そしてこの日、いきなりそのボランティアが子どもの前で偉そうに
「今日は英語だけ話す日だぞ。スワヒリ語は話したらいけんぞ。」
と言う。これに突然カチンとくる。そんなこと聞いてないし、俺は全く知らんぞと思い詰め寄る。
“ We-, uko na rufusa ya manager? Acha michezo.”
「お前、マネージャーの許可はあるんか。ふざけるなよ。」
それを聞いたボランティアもキレる。そして子どもの前で喧嘩がはじまる。そいつが悪いことをしたわけではないが、この日の俺はすごくイライラしていた。他の同僚に抑えられ、マネージャーの部屋に呼ばれる。そしてマネージャーやチルドレンズオフィサーが話をする。
「子どもたちは、両親や周りの大人がケンカしているような背景でここに来てるんだ。先生のあなたたちがケンカをしていたら、子どもはどう安心して生活するの?」
胸が痛かった。子どものことを考えず、自分のイライラを表に出してしまったことにやるせない気持ちになった。
「ケン、もし何か言いたいことがあったら、ちゃんと呼びだして子どものいないところで言えばいいんだよ。」
そう言って温かい言葉をかけてくれた。ボランティアティーチャーは泣いていた。それがまた心が痛かった。そしてその事件は幕を閉じた。自分の荒れた気持ちが前面に出てしまったこの日、私自身が傷つくだけでなく他の人まで傷つけてしまった。これほどまで荒れた時期あったかな・・・。って思えるくらい、最近の私は自分でも安定していないと思う。そんな私の状況を見たマダムがそっと話しかけてくれた。
「ケン、どんな国の人もね、まちがいはあるんだよ。そうやって人間って成長するの。
だから気にしなくていいんだよ。ケンはここケニアでがんばってんだから。」
正直、そんな言葉もあまり耳に入らないほど、その時はいっぱいいっぱいだった。今思えば、温かいなあとおもうが・・・。どんな言葉も今は心に響かない。
4 件のコメント:
大きな壁だね。
僕らは見守ってやることしかできないのはつらいけど、クロちゃんの壁はクロちゃんが乗り越えるしかないんだよね。
愚痴りたくなったら、いつでもメールちょうだい!
こまちゃん
いやあ、ちっちゃい人間だなあって最近よく思うわ。今はどん底。だからこれからは上がるしかないから、前向きにがんばっていくわ。
いろいろ思うところがあるよね。でもこの怒りはクロちゃんがそれだけ真剣に現場の問題に向き合ってるあらわれだよね!残り7か月になっちゃったね・・・この状況を楽しもうね。
たくちゃん
思うことがたくさんありすぎて、正直
頭の中が混乱している状態かな・・・。
けど、残り7か月、楽しまなきゃね。
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