2009年8月22日土曜日
8月14日 ころがしドッチ
初心に帰る。もう一度自分のできることから始めていく。心の中のモヤモヤは正直消えていない。先日ケンカしたボランティアティーチャーとのコミュニケーションもぎこちない。それでも、あと7か月となった活動期間。いつまでもこんな調子だと絶対に後悔する。そう考えて、机に座り一人体育の授業案を考えた。
この日スタンダード1、2(小学校1,2年生)の子どもたちとした体育の種目は「ころがしドッチ」。みなさんは「ドッチボール」というスポーツをご存知ですか。私が小学校のとき昼休みの時間などに必ずしたスポーツ、いや遊び「ドッチボール」。コート上で相手にボールを投げ、当てるというものである。そのときその相手がボールをキャッチすれば、そのままボールを投げ返すことができる、単純かつサバイバルなスポーツである。
そんな「ドッチボール」の改良版「ころがしドッチ」をした。ボールを投げる代わりに、ボールを転がして相手に当てるというものである。相手はただそのボールから逃げるだけ、単純な遊びだ。いつものようにグラウンドを走り、ストレッチ。長縄で作った丸いコートに子どもたちを入れ、早速ゲームスタート。単純なルールからか、子どもたちはあっさり理解。上から投げる子やコートに入って投げる子もいない。すごくみんな楽しそうだ。転がされたボールから夢中になって逃げる子どもたち。笑いが絶えない。そして3分後、ボールをもう一つ投入。2つのボールになると、簡単に当てられてしまう子どもたち。けど、当てられてもなんだか嬉しそう。
“ Mwalimu, tena!!” 「先生、もう1回!!」
そう言って子どもたちは何度もコートに入る。どうやらむちゃくちゃ気にいってくれたよう。最後の1回は私も中に入って参加。ある子どもをつかんで、後ろに隠れる。私が小学校の時にした裏ワザだ。
“ Mwalimu, mbaya!” 「先生、ひどいよ!」
そういう言葉も笑顔で言ってくれる。そして同じように反撃をくらう。子どもたちが同じように私をつかんで、後ろに隠れる。今回初めてしたのにこの裏ワザを使えるなんて、さすがケニアの子ども。そしてあっという間に私は当てられてアウト。子どもにかっこいい姿を見せることはできなかったなあ。それでも久々に笑えた時間でした。
子どもの力って不思議だなあ。子どもと接するだけで、いやなことを忘れることができる。普段笑えなくても、その時は笑うことができる。最近は俺のほうが子どもたちからたくさんのパワーをもらっている。そろそろ立ち直らなきゃと感じてきた。
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