2009年8月4日火曜日

8月1日 酔っぱらう同僚

 あってはならないこと目の当たりして、この日はある職員と衝突した。許せないことを目の前でされて、我慢できなかった。

 この日は週末勤務の日で早朝から19:00まで更生院で仕事をした。子どもたちは夕方のご飯を終え、ドミトリーに戻る。子どもたちの人数確認をして、鍵をかける。そこでほっと一息。プラスチックのイスに座り、ナイトスタッフ(夜の勤務)が来るまでのんびり待っていた。

 そのとき酒を飲んで酔っ払った職員がやってきた。舌はまわってなく、何を言っているのかもほとんどわからない。足元はふらついていて、いまにも転びそうだ。

 “ Nenda ulale. Umechoka sana.” 「帰って寝てください。疲れてるんだから。」

 そういって優しく対応する。酔っぱらいといえども同僚の一人。何も危害を加えなければそこで終わる予定だった。しかし場面は急展開する。食器の片付けをしている子どもをいきなり叩き始めた。かぶっている帽子を投げ捨て、大きな声でどなりつけ、叩くのだ。
その子どもは震えながら泣いていた。さすがに堪忍袋の緒が切れた。

 “ We-, unafanya aje?” 「おめえ、何しとんじゃ?」
 “ ma, ma, makosa ya nani?” 「だ、だ、誰のまちがいなあ?」
 “ Yako kabisa. Acha michezo.” 「まちがいなく、おめえじゃあ。ふざけるなや」

 そういって、50歳近い職員を叱った。子どもの前とか関係ない。酔って子どもを殴ったこの職員を許すことはできなかった。強引に帰らせ、その後マネージャーに連絡。俺一人ではどうにもできない問題をマネージャーに伝えた。すぐさまマネージャーが家から来て、状況報告。絶対あってはならないことであるということをマネージャーと話し合った。その後ショックが隠せない子どもに言った。

 “ Usijali. Hiyo si makosa yako.” 「気にするな。お前のまちがいじゃないから。」
 

 今回の事件は自分の気持ちを抑えることができず、子どもの前で同僚を叱った。けど、もしまた同じようなことがあったとしたら、やっぱり冷静に対処はできないと思う。この職員が仕事をするときはなるべくこの職員が帰るまで更生院にいようと思う。そう心に決めた。イライラする自分を抑え、手だけは出さないように・・・と思いながら真っ暗になった帰り道を帰った。

2 件のコメント:

ノリ さんのコメント...

ケニャイチローさんも間違ってないです!!
酔っ払ったまま職場にいるって事自体信じられないのに…
その同僚さんをケニャイチローさんが叱ってくれたおかげで怖くて泣いていた子どもの気持ち、きっと救われたと思います。。

ケニャイチロー さんのコメント...

ノリさん
 日本では考えられないですよね。
大ニュースですよ・・・。けど、職員は子どもを指導するのと同様、子どもを守るのも大切な役目だと思います。
最近ちょっとその同僚と仲悪いですが。