2009年7月13日月曜日

7月8日 サヨナラバス

 2ヵ月に1回ある、子どもたちとの別れ。何度も言うが、私の配属するゲタスル更生院は、子どもたちが更生院の生活に慣れるためと次の更生院への分類をするための更生院。そのため、子どもたちは最長3ヵ月しかこの更生院にいない。そのため短い期間でどんどん子どもが入れ替わる。せっかく仲良くなれたときに別れがくる。正直、毎回さびしさがある。

 別れの日は、3か月間勉強をがんばったご褒美として、一人ひとりに授業で使ったノートを1冊プレゼントする。これからも勉強頑張るようにと一人ずつ声をかけ、握手をしたり抱きしめたりして、別れを惜しむ。次の更生院は最長3年間、長い更生院生活が始まる。送りだすたびにいつも、3年間辛抱して更生院でがんばれるようにと一途に願う。

 “Mwalimu, sitakusahau.” 「先生、おれ先生のこと忘れないよ。」

 そう言って笑顔でゲタスル更生院をあとにする子どもたち。
 サヨナラバスよ、どうか来ないでくれないか・・・。
 この子どもたちが再び非行や犯罪に手を染め、帰ってこないように。地元に戻って、家族の温かさにふれ、自分の大切にして・・・、そしていつの日か立派な大人として生きていってほしい。いろいろな想いが混じりながら、この日もサヨナラバスを見送った。

2 件のコメント:

ノリ さんのコメント...

うう…
切ない気持ち…
痛いくらいわかる気がします。
ケニャイチローさんの熱い気持ち、
きっと伝わってます。
それにしても3カ月とは…短いですね。
出会いと別れの繰り返し。。
想いをこめて仕事されてる分、別れは
辛いでしょうね…。

ケニャイチロー さんのコメント...

ノリさん
 3ヶ月って本当に短いんですよね。だからなおさら、その短い期間にできるだけのことをしようと思えますよね。この別れにもかなり慣れてしまいました。