2009年7月30日木曜日

7月26日 地元でお金を落とす

 お金はケニアで落とす。むしろお金は地元で落とす。といっても、本当に「落とす」わけでない。「使う」という意味だ。同じお土産を買うなら、インド人の経営のお店で買うより地元の小さなお店で買いたい。同じ野菜や果物を買うなら、外資系のスーパーマーケットで買うより地元のマダムが働いているキオスクで買いたい。1年間たって、その気持ちがかなり強くなってきた。

 この日もお昼ごはんを食べに地元のバーに初めて行く。コカコーラとニャマチョマ(ケニア風焼き肉)を頼み、肉の塊が焼けるまでコーラを飲みながら待つ。ニャマチョマが出来上がる約1時間の間、何人もの酔っぱらいたちにからまれイライラがつのる。酔っぱらいたちのいうセリフは皆同じ。

「○○をおごってくれ」「○○を買ってくれ」

 はじめは笑顔で流すが、あまりしつこいようなら厳しい言葉をぶちかます。スワヒリ語で相手が話す間もなく次から次へと言うので、相手は逃げていく。最近身につけた技術だ。そしてニャマチョマが出来上がる。出来たての肉をほおばり、コーラを飲む。最高の贅沢だ。そして出来たてのふわふわウガリもこれまたウマい。これで250シル(約400円)。少し高いが、地元でお金を落とす目的なので気にならない。 こうやって地元での買い物や食事が多くなるたび友達が増えてくる。失礼なやつもいるが、あいさつをしてくれたり、「ケン」と呼んでくれたりと嬉しくなることが多い。残りの8か月は主に地元の任地カベテで買い物をしていこうと思う。

 そう言えば最近は地元で「チャイニーズ」、「ジャッキーチェン」、「ジェットリー」って言われなくなったな。今度旅行者が来たら、地元のカベテを旅行計画に入れようかな。何もないけど、その素朴な雰囲気を味わってもらいたいな。あとはお金を落としてもらいたいな・・・。

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