これは、ケニアに来る前に所属していた倉敷市立玉島北中学校で行っていた(行っている?)教育活動の一環。新聞を読ませることで、活字に慣れさせると同時に、最近の情勢はもちろん「ちまた」などから他の人の文章を読む機会が増えるというものである。さまざまな効果があり、この新聞学習を取り入れる学校も少なくない。
先週ふと、そのN.I.E.のことを思い出した。ここゲタスル更生院でも大量の新聞紙がある。毎日のように先生が買ってきて新聞を読む。ケニア人は本当に新聞を読むのが大好きだ。それもその新聞はすべて英語で書かれている。もちろんスワヒリ語で書かれている新聞も売っているが、ほとんどが英語で書かれた新聞。それを熱心に読む。
その余った新聞を図書館に置かしてほしいと会議で言ったのが事のはじまり。何の反対もなく、あっさりその意見が通る。そして先週から段ボールいっぱいに入った新聞紙を図書館の一角に置いた。そうすると、英語の得意な子から、アルファベットを書けない子まで新聞をとり読み始めた。
予想以上の効果だ。とくに英語が得意じゃない子も読み始めたことは大きな進歩だ。写真からどのようなことが書いているのか想像しながら読んでいく。わからないところがあったら、私に質問したり辞書を借りて、なんとか理解しようとする。その姿がたくましい。
新聞が好きな子は、ほぼ毎日新聞を読んでいる。ここゲタスル更生院の3か月間ずっと新聞を読むだけで、大きな力になると思う。 新聞を読むことが習慣になったら、新聞を読むことで一つでも多くの英単語を覚えてくれたら、なんて考えただけでも楽しくなる。毎日ずっと一緒に生活しているから、子どもの目に見える成長があるのは嬉しい。ここケニアでN.I.E.をしてるところはほとんどないんだろうなあって、少し鼻が高くなるこの頃です。
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