病院に行こうか、行かまいか悩んでいたとき、ふと更生院の保健室のドアが開いているのに気づいた。ここゲタスル更生院の保健室は週3回、約1時間だけ開いている。というのも保健室の先生(看護師)は常駐でなく、隣のカベテ更生院と掛け持ちで仕事をされているため定期的に来ている先生だ。
子どもたちは保健室が大好き。仕事をさぼることができるし、薬はタダでもらえるし。保健室の先生は優しいし。毎回50人ほど(100人中)の生徒が保健室に行く。大した傷や病気でもない生徒はたくさんいるが・・・。今回私も初めて保健室に行った。スワヒリ語の授業で、よく練習した病院での会話表現。今回やっとそのスワヒリ語表現を生かす場面がやってきた。
“ Ninaumwa kichwa na niko na kizunguzungu. Halafu niko na runny nose na ninaumwa koo.”
「頭痛とめまいがするんです。あと、鼻水が出るし、のどが痛いです。」
なぜか、 “runny nose” 「鼻水」だけ英語。スワヒリ語表現で分からないときはいつも英語で表現してしまう逃げ技。しかしここケニアではこのスワヒリ語と英語の合体言語が通用します。
“ Una hara?” 「下痢してる?」
“ “hara” ni nini?” 「 “hara”ってなんですか?」
もちろんまだまだわからないスワヒリ語はある。今回はこの “hara”「下痢」を覚えました。
“Hapana. Niko na appetite nyingi sana.” 「いいえ、食欲はたくさんあります」
そう言って、食欲があることはアピール。そして保健室の先生は2種類の薬を小さな袋に入れて渡してくれた。聴診器で体の音を聞いたり、口を開いて喉の様子を見ることもまったくなし。患者の話を聞くだけで薬を出してしまう。ある意味信頼関係で成り立ってるのだが、さすがケニア更生院の保健室。日本の保健室とは違う。
今日からケニアの風邪を倒すべく、ケニアの薬を手に入れ飲み始めた。日本の風邪薬では全く効果がなかったが、ケニアの薬なら効果があるかも。そう信じながら薬を飲んでます。けど、薬を飲み始めてからお腹の調子が悪いぞ。今度先生に言わなきゃな。
“Nina hara.” 「下痢してます」
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