2009年12月18日金曜日

勇気?それとも短気?

 「義を見てせざるは勇なきなり」

 という言葉が新渡戸稲造が書いた「武士道」という本にある。これを肯定的に言い直すと、「勇気とは正しいことをすることである」となる。

 しかし、ここケニアでは正しいと思うことをする場合、あまり良いように思われないように感じる。

 「事なかれ主義」という言葉もあるが、ケニア人のほとんどはいたってそういう考え方なのだろうか?そもそも気にしない性格なのだろうか?それともそういう文化なのだろうか?

 たとえば、
 酔っぱらいが学校に入ってきて子どもや女性の先生たちにちょっかいをかけていたら、あなたならど  うする?
 同僚が自家用車を学校の子供に洗わせていたら、あなたならどうする?
 同僚が仕事中に酒を飲んで酔った勢いで子どもを殴っていたら、あなたならどうする? 
 大事な会議の最中に同僚が新聞を読んでいたら、あなたならどうする? 
 子どもを使って、私のオフィスから寄付された靴を自分のものにしようとする同僚がいたら、あなたならどうする?

 私はすべての事例で、その人たちと話し合いをし、ときにはケンカをしたりしたときもあった。しかし、最終的に言われる答えはいつもこう。

 “ This is Africa.” 「ここはアフリカだから。」
 “ This is Kenya.” 「ここはケニアだから。」
 “ Japan is a developed country. Kenya is a developing country.”
「日本は先進国だけど、ケニアは途上国だから。」


 そして文化の違う私は、こういわれている。

 “ Ken hajui hapa ni Kenya.” 「ケンはここがケニアだってことをわかってない。」

 同僚たちのお決まりのセリフ。そのたびに心を折られていた。そのたび何が正しくて、何が正しくないのかを本気で悩む。正直、何度日本に帰りたいと思ったことか・・・。初めの赴任時に比べると、めっきり笑顔も減ったように思う。こんな男が子どもたちを笑顔になんてできるわけがないわな。

 1年半がたって慣れた部分とどうしても慣れない部分がある。そのすべてをケニアだからって割り切ってしまったら楽なんだろうなあ。今回は事例の一番上の酔っぱらいが学校に入ってきたことで、またイライラがたまってしまった。短気なんだろうな、きっと。何があっても手は出してはいけないと思います。それだけは我慢しよう。

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