2009年12月14日月曜日

12月4日 チキンラーメン


「チキンラーメン、どんぶりー♪」

 って、ついつい口ずさんでしまうこの頃。日本ではほとんど食べなかったインスタントラーメンも、ここケニアにいると無性に食べたくなる。カップラーメン・どんべえ・UFO・チキンラーメンなど。さて、この誰もが知ってるインスタントラーメンを作っている会社をみなさんはご存じか。そう、あの有名な「日清」(正式名:日清食品ホールディングス株式会社)である。

 この日、チキンラーメンで知られる日清から、うちのゲタスル更生院と向かいにあるカベテ更生院の子どもたちに無料でチキンラーメンを提供してもらえた。ここ日清は、創立50周年を記念して積極的に社会貢献活動をしている。ここケニアでも、貧困などから食事が十分に食べられない子どもたちに、学校給食として無料でチキンラーメンを配布しているのだ。

 もちろん、ここケニアで食べられるチキンラーメンなので、ケニアで作られる。ナイロビ郊外にあるジョモケニャッタ大学の一角に製造研究所を作り、そこで製造している。また日本からチキンラーメン仕様にデザインされたトラックを輸入しており、その中でお湯を沸かしたりできるため、水がないもしくは水が汚れているところに行っても調理することができるのだ。

 そんな日新がカベテ更生院に来て、チキンラーメンを作ってくれた。はじめに子どもたちはチキンラーメンの製造の過程とケニアでの活動のビデオ2本を見て、興味を持ち始める。しかしまだこれがどんな食べ物なのか理解していないようだ。そしてビデオが終わって、いよいよ試食。

 嬉しそうというより、不思議そうにチキンラーメンの入ったお椀をもらい席に着く。

 “Asante・・・” 「ありがとう・・・」

 といつもより小さい声でのお礼。きっとどんな味なのか全く想像がつかないのであろう。そして普段のように豪快には食べず、少しずつ味を確認するかのように食べ始める。うんともすんとも言わず黙々と食べる。子どもたちにとって人生はじめてのチキンラーメンはどんな味がしたんだろう・・・?

 と片付けのときに気づいたが、ほとんどの子が残さずすべて食べていた。この結果だけで満足な私。日ごろ、ほとんどウガリと豆とトウモロコシしか食べることのできない子どもたちにとって、貴重な体験だっただろう。昔、こんなチキンラーメンをお湯もかけず、バリバリ食べてた自分がちょっと恥ずかしくなった。ああ、生卵を入れてチキンラーメン食べてえなあ。

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