2009年10月19日月曜日

ワタム・マリンディ④ 小さな出会い

 人との出会いって本当に貴重ですよね。いろんな出会いがあります。いい出会いも悪い出会いも。その出会いによって一喜一憂するときがたくさんありますが、それでも人との出会いが大好きです。そんな素敵な出会い、この日もありました。

 ワタムという村にある、小さくきれいなビーチ、ワタムビーチ。そこで無邪気に遊んでた地元の少年たち。パンツ一丁で透き通る海を泳ぎまくっている少年。そういう光景を見ると声をかけずにはいられない私です。近寄っていき、笑顔で声をかける。

 “ Sasa, kijana? Hebu, kuja kunisalimia.” 「よう、少年。こっちに来てあいさつしてくれよ。」

 そう言うと、驚いた顔をして(東洋人がスワヒリ語を話しているから)近寄ってくる。その子たちの名前や学年、好きな遊びなど聞きながら世間話。自分もケニアの生徒の先生だということを伝えると信じられないような疑いの眼差しで見つめる。そんな反応もなんだか新鮮で楽しい。このような出会いがすごく好きだ。

 次にきれいな海を散歩していると、小さな女の子を二人乗せた帆船がやってきた。おじいちゃんの巧みな操縦で、私たちに近寄ってくる。

 “ Tunaenda huko. Unaenda?” 「私たちはそっちへいくけど、一緒に行くかい?」

 そういって誘ってくれる。だが誘ってくれるわりには、ちゃっかりお金をとられる。わずか200メートルほど離れている小さな島まで往復で300シル(420円)ほどだ。せっかくなので乗せてもらい、その島へ行くことにした。小さな女の子たちの隣に座り、会話をする。少し恥ずかしそうに、いろいろ話してくれる二人。

 島について一緒に探検。カニを見つけては一緒にはしゃいだり、カモメのような鳥を追いかけまわしたり。もうすっかり二人とも私に慣れたのか、手もつないで一緒に散策してました。

 “ Leo, tulikula samaki na shima.” 「今日は、魚とシマ(ウガリ)を食べたんだよ。」

 そう言って笑顔でその日食べた昼食などを教えてくれる。夜は豆の煮込みを食べるらしい。そんな何気ない会話がなんだか嬉しい。そしてあっという間の小さな出会いの時間は終わりました。「一期一会」って言う言葉があります、ここケニアでの出会いは本当に一生で一度の出会い。だからそんな出会いを大切にしていきたいと思います。よく忘れがちになったり、早く日本に帰りたいと思うほどケニア人のこと憎んだりもしますが、こんな出会いがあるからこそ、ここケニアにいてよかったと感じます。更生院の子どもたちとの出会いもそんな気持ちで迎えたいなあ。

4 件のコメント:

みかさん さんのコメント...

綺麗な海ですねぇッ
先生なんかたくましく
・・・なりました?←

先生は元気にしょーるでしょうかッ

ノリ さんのコメント...

パンツ姿の子ども達がかわいくて胸がキュンキュンしました!!
海もすっごくきれいですね。

一期一会…
すっごく大切ですね。
色んな人と出会い、関わりを持つ…
とってもすてきな事ですね!!

ケニャイチロー さんのコメント...

みか
 久しぶりじゃなあ。受験勉強がんばっとるか。おれはなぜかアフリカにいるにもかかわらず、体重が増えとるわ。元気に活動しとるど。

ケニャイチロー さんのコメント...

ノリさん
 旅行の時の出会いって好きなんですよね。それでも嫌な出会いもありましたが・・・。
こういう出会いもあるから、旅行ってすごく楽しいです。
 ノリさんもよく旅行するんですか?