いよいよゲタスル更生院で過ごす最後の1週間が始まった。とくになんの心境の変化もなく、この次の日曜日に帰国するという実感もなく、また新たな1週間が始まったなあという感覚だ。
今週はテストが終了したこともあり授業がない。そのため教室に入って、自由に活動することができる。そこで今回は紙芝居「MOMOTARO」を子どもたちに見せることにした。
この紙芝居「MOMOTARO」は先月末、地元倉敷市の国際交流協会が企画して作成されたもので、3歳から60歳までの倉敷市民30名がその一枚一枚の絵に色を塗ってくれたものである。後ろには英語とスワヒリ語の両方の文章があり、ゲタスル更生院の子どもたちでも楽しく理解できるものとなっていた。
“ Once upon a time, ・・・” 「昔々あるところに、・・・」
と初めに英語で私が紙芝居を披露。初めて見る紙芝居に子どもたちの視線は釘づけになる。日ごろはおしゃべりをする小憎たちもまったく口をひらかず、真剣に聞き入る。日本の昔話にかなり興味をもっているようだ。次にスワヒリ語バージョンで話をする。英語が理解できない小憎もいるので、スワヒリ語の文章があるのはありがたい。
その後、何人かの生徒に紙芝居を読ませる。この紙芝居って、けっこう難しい。台詞の場面では、その感情を入れたり、声を変えたりして読まないと雰囲気が出てこないし、下を見すぎて読んでしまうと声が通らないし。紙芝居を上手に読むためには、かなりの技術が必要である。それでも小憎たちは初めての紙芝居を楽しんでいた。
この紙芝居はゲタスル更生院で披露した後、カベテ更生院、ナイロビ孤児院にも持っていく予定だ。なるべく多くのケニアの子どもたちに日本の文化・紙芝居を体験させ、岡山県の伝統的な昔話「ももたろう」を伝えていけたらなあと思う。 ところでケニアでは、「マンゴたろう」のほうがしっくりくるのかなあ・・・。お供の動物はライオンとサイとゾウ。むちゃくちゃ強そうだ。きび団子のかわりにバナナをあげるのかなあ。と勝手に想像してしまう私です。
残り13日。
2 件のコメント:
くろちゃん、おひさです!こないだナイロビに出張したんやけど、空き時間がなくて会えなくて残念。。。ブログで見る限り、西へ東へ旅して、そして任地でもめいいいっぱいやってるなーと思いました。残り1週間、思いっきりケニアを楽しんでな!!こっちも、妻と息子と元気にキガリで暮らしてます。くろちゃんにもらった服やよだれかけ、かなり活用させてもらってます。ありがとね。ではでは、また連絡しますー。
たっきー
おお、久しぶり。元気にしてる?
きっとたっきーも毎日忙しくしてるんだろうなあ。
また連絡します。
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