どの国にもそれぞれの文化、ライフスタイル、考えというものがある。「郷に入れば郷に従え」という言葉があるが、それぞれ独自のものを持っている中で、私日本人の文化・ライフスタイル・考えを押し付けることはおこがましいことである。
たとえば仕事でも同じことが言える。
○時間を守れない。
○約束を守れない。
○一つのことをするのに時間がかかる。
などなど。決して悪気はないのだが、ケニア人のこのような仕事に対する姿勢に抵抗を感じる時がある。自分が日本で仕事をしているときに比べて、イライラする場面がたくさんある。子どもへの接し方はもちろん、仕事に対する姿勢まで理解できない場面が多い。
3年前、私がまだ中学校で仕事をしていたとき、外国人英語助手の先生としてオーストラリア人の先生が中学校へやってきた。日本の子どもたちに英語を教えてやるんだという希望を持って。しかし、中学生の英語への動機の低さ、授業に対する態度などで、彼はすごく悩んだ。そしていろんな場面で怒りを表にすることもあった。日本の中学校の現状、英語教育に関する現状、すべてが彼の理想とは異なっていた。
今になって、そのオーストラリア人の先生の気持ちがよくわかる。自分が外国に行って働いて、初めてわかるこの気持ち。自分が培ったもの、信じてきたものが通用しない外国という場所。これを理解するのには多くの時間がかかった。
ケニア人のペースを大切にしよう。
最近ようやく導き出された自分の中の答え。すべてにおいてケニア人のペースがある。日本人にはない彼らのペースが。もちろん文化もライフスタイルも考えも彼ら独自のものがある。それをようやく心の中から大切にしていこうと、今頃になって思い始めた。もちろん今まで意識してきたことだが、なかなか理解できないことである。しかし、それをケニア人と諦めるのでなく、がっかりするのでなく、ケニア人のペースを大切にする。
そう思い始めたら、今まで好きでなかったケニア人が好きになり始めた。イライラすることが少なくなったように思う。きっと他の隊員に比べて、理解するのがかなりおそかったのだろう・・・自分は頑固者だから。気付いた時にはもう1カ月半少ししかケニアでの生活が残ってないが、だからこそケニア人と一緒にいれるこの時間を大事に大事にしていきたいと思う。
残り50日。
2 件のコメント:
くろちゃん。あ、ちょっと鳥肌たった。
わかるなーーその感覚。アタシもすごい悩んだしさ。どうかしすぎたら、来た意味が無くなるかもしれないけど、相手のペースに合わせることで、理解できることやうまく回ることってたくさんあると思うので、
あと50日(早いな)がんばって!!!!!!
あかね
みんながきっとぶつかる壁。
俺はみんなに比べると、これを理解するのにかなり時間がかかったんだろうなあ。
ケニア人の考え方、自分の考えからバランス良く、考えることにするわ。
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