2010年1月28日木曜日

1月24日 KESTESチャリティコンサート

 タイトルにいきなり「KESTES」という文字・・・。
 これが何を表しているか、それは “Kenya Students’ Educational Scholarship” の頭文字をとったものである。日本語の正式名称は「青年海外協力隊在ケニア隊員有志による奨学金制度」というものだ。

 これは人格・成績ともに優秀であるにもかかわらず、貧困や経済的理由のために進学できないケニア人生徒に学費の援助をしている組織である。1983年から始まったこの組織は現在に至るまで400名以上のケニア人学生に援助をしてきた。それほど歴史の深い組織である。














 私はこのKESTESの一員として、今まで日本人ふれあい祭りでの募金活動や隊員総会時の広報活動など行ってきた。そして今回はKESTES設立後初のチャリティコンサートを行うことになった。日本からミュージシャン、小説家、画家と幅広く活躍されるAKIRAさんを迎えて。

 朝早くから隊員ドミトリー近くのJACII(日本スワヒリ語学院)に行き、会場設営などを始める。野外ステージの設営も順調にすすみ、AKIRAさんやシンヤ(同期隊員)もリハーサルを始める。私自身も初めてとなるコンサートの運営にいささか緊張するが、楽しみも多くあった。

 現在、奨学生としてケニア人学生2人を援助しているのだが、その2人の奨学生も遠い自分の町(村)からわざわざナイロビまで来てくれた。この二人にお金を集めることのむずかしさ、大変さ、また自分たちの奨学金がどれほど多くの人の力にとって成り立っているのか、それを感じてほしかった。


 さてお客さんも集まり、いよいよスタート。AKIRAさんのありのままの想いがつづられている歌にみんなが一瞬にして引き込まれる。お客さんの真剣な表情や涙する姿も見られ、コンサートは大成功となった。その様子をずっと見ていたケニアの奨学生2人。奨学生の一人はコンサートの後、担当の隊員に涙を浮かべながらこういうことを伝えたそうだ。

 「今日は本当に感動しました。本当にありがとう。」

 いつかこういう子たちが立派に社会へと巣立っていく。それを目標にKESTESの活動も続けていきたい。そしてこれからケニアにやってくる後輩隊員にこの想いも受け継いでほしいなあと思う。

 残り56日。

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