隊員主催のKwaheri Party(送別会)。ついにこの日が来てしまった。帰国前日の20日。夕方から送別会開始。今回の会を主催するのは、一緒にケニアに来た20年度1次隊の同期たち。一緒に来たのに、先に帰る隊員として送られる、うれしさよりもむしろ寂しさのほうが多かった。一生懸命準備する同期たちを横目に、心に埋まりそうになる悲しみをごまかすのに必死だった。
たくさんの手作りのスライドショー、ムービー、そのそれぞれにたくさんのみんな想いが込められている。そして最後の挨拶。
「本当に一緒に来た同期たちと、一緒に帰りたかった。」
これが本音だった。現職の学校の教員ということで4月の新学期に間に合うように帰国する。一緒に来た同期たちより3カ月早く帰国するのだ。これが本当に悲しかった。見慣れた顔、訓練から一緒に苦しい時期を過ごした仲間、病気になったときお粥を作ってくれたり水や果物を買ってくれたりした仲間、一緒にサファリに行った仲間、たくさんの思い出ができた。
「くろちゃん」
そう言って、楽しく会話していた家族のような仲間と明日から話もできなくなる。2年間一緒に過ごした仲間との別れ。何よりも自分にとってつらいことだった。身内ということもあり、涙が我慢できなかった。次から出てくる涙を、お酒と一緒に飲み、みんなと最後の別れを惜しんだ。
ありがとう。同期の仲間がいなかったら俺は1年9カ月がんばれてなかったと思う。大事な仲間であり、一生ものの親友。また日本での再会を夢見て、明日は笑って別れることにする。この協力隊で得た最高の宝物、それは仲間。これからもずっと仲間。ありがとう。