ふと考えた工作。以前ここゲタスルの子どもたちが針金一つで飛行機や車を作っていたのを思い出した。そのすばらしい出来に感動したことがある。そこでこの日、子どもたちを集めて針金を使っていろいろな物を作る「メタルアート」をした。
前日、最寄りの大きな町であるワンギゲという町に行き、針金を大量に購入。約7キロ分を910シル(約1200円)で買い、3メートルずつ切って子どもたちに渡す。一人ずつ「Asante」と言わせ、言わない子には渡した針金を離さず言うまで渡さない。そうやって子どもたちから「Asante」と言わせる。少し強引だが、ここから少しずつ「ありがとう」が言えるようになる。
そして子どもたちは、いろいろなものを作り始める。鉄砲、車、眼鏡、帽子、自転車、なかには実用的なハンガーを作る子さえいた。必死に、また楽しそうに、そんな子どもたちの姿を見たり、写真を撮ることがすごく好きだ。きっとお父さんの心境ってこんなかんじなんだろうなあと思いながら、あまり口出しせず、静かに見守る。
できた作品を持ってきては、胸を張って得意そうに私に見せる。どんな下手くそでも、それがまったく車に見えなくても、子どもたちをほめる。そのときの笑顔は、すごくかわいいものだ。イマジネーションあふれる作品はどれを見ても、感心する。そして文化祭を飾るメタルアートが少しずつ出来上がる。
子どもたちの作品を見ながら、文化祭が来ることが楽しみでしょうがなく思うようになる。いやあ本当に楽しみ。と同時に疲れが少しずつ体を蝕みはじめたことも感じていた。
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