2009年9月2日水曜日

8月31日 荒れ始める教室

 久々に教室に入ると、ある異変に気がついた。散乱するゴミ、破られた教室ルールの紙。子どもたちが荒れ始めたとわかるのは一目瞭然だった。それだけではない。本棚にめちゃくちゃに置かれた本たち、机も全く整っていない。1年かけて、少しずつ身に着いた習慣はあっという間に壊れていた。

「良くするのは時間がかかるけど、悪くなるのはあっという間。」


 よく先輩の先生たちに教えてもらった言葉。だから毎日の積み重ねが大事だということはわかっている。しかし教室に入れない今、子どもたちにその声かけすらすることができない。悪くなるのは当たり前だ。もちろんケニア人の職員からすると、教室の机がそろっていない、ゴミをどこでも捨てるというのには抵抗がない。自分が子どもの頃そうしてきたし、今でもそうしてるからだ。破られた手作りの教室ルールの紙を見つめながら、自分にできることを考えた。

 子どもの次の更生院への移動も近くなってきた。子どもがいなくなるからいいなんて、楽観的なことは考えない。次の更生院で、この荒れた生活が当たり前になっては困るからだ。この日一人で机を直し、ゴミを拾った。ほんまにどうしようもない状況だけど、絶対あきらめんで。ここであきらめたら、この2年間がほんとにもったいないことになる。怒らず、焦らず、また一から。明日からまた笑顔で声をかけていこう。あきらめない。

4 件のコメント:

ノリ さんのコメント...

あきらめないって大事ですね。

『限界までは誰でも行ける。
 限界だって感じてから次の一歩を
 だせるかどうか』

って話を聞いた事があります。
諦めた時点で終わってしまいますもんね。
私も諦めずに頑張ります!!

絶対あきらめない!!!

ケニャイチロー さんのコメント...

ノリさん
 それしか持ち味がないんですよね。それをとると何も残らないというか・・・。
 やってもやらなくても来年の3月には帰るので、できるだけやってみようと開き直っています。また一からの再スタートとして、活動していきます。

akane さんのコメント...

くろちゃん
感動したよ。学校の先生ってそういことを考えてるんだね。
荒れた教室のままだったら子どもの心も荒れていくのか

がんばれくろちゃん。

継続は力なり

ケニャイチロー さんのコメント...

あかね
 ありがとう。あせってもしょうがないよな。
今は自分のできることをまた一からやっていくだけ。だからあとの半年間をがんばらないとね。
 あかねも焦らず、少しずつな。