久々に教室に入ると、ある異変に気がついた。散乱するゴミ、破られた教室ルールの紙。子どもたちが荒れ始めたとわかるのは一目瞭然だった。それだけではない。本棚にめちゃくちゃに置かれた本たち、机も全く整っていない。1年かけて、少しずつ身に着いた習慣はあっという間に壊れていた。
「良くするのは時間がかかるけど、悪くなるのはあっという間。」
よく先輩の先生たちに教えてもらった言葉。だから毎日の積み重ねが大事だということはわかっている。しかし教室に入れない今、子どもたちにその声かけすらすることができない。悪くなるのは当たり前だ。もちろんケニア人の職員からすると、教室の机がそろっていない、ゴミをどこでも捨てるというのには抵抗がない。自分が子どもの頃そうしてきたし、今でもそうしてるからだ。破られた手作りの教室ルールの紙を見つめながら、自分にできることを考えた。
子どもの次の更生院への移動も近くなってきた。子どもがいなくなるからいいなんて、楽観的なことは考えない。次の更生院で、この荒れた生活が当たり前になっては困るからだ。この日一人で机を直し、ゴミを拾った。ほんまにどうしようもない状況だけど、絶対あきらめんで。ここであきらめたら、この2年間がほんとにもったいないことになる。怒らず、焦らず、また一から。明日からまた笑顔で声をかけていこう。あきらめない。
4 件のコメント:
あきらめないって大事ですね。
『限界までは誰でも行ける。
限界だって感じてから次の一歩を
だせるかどうか』
って話を聞いた事があります。
諦めた時点で終わってしまいますもんね。
私も諦めずに頑張ります!!
絶対あきらめない!!!
ノリさん
それしか持ち味がないんですよね。それをとると何も残らないというか・・・。
やってもやらなくても来年の3月には帰るので、できるだけやってみようと開き直っています。また一からの再スタートとして、活動していきます。
くろちゃん
感動したよ。学校の先生ってそういことを考えてるんだね。
荒れた教室のままだったら子どもの心も荒れていくのか
がんばれくろちゃん。
継続は力なり
あかね
ありがとう。あせってもしょうがないよな。
今は自分のできることをまた一からやっていくだけ。だからあとの半年間をがんばらないとね。
あかねも焦らず、少しずつな。
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