来たる9月12日にゲタスル更生院で、ある一大イベントが行われる。それは「ゲタスル文化祭」。これは人と接することに慣れていない子どもたちが人と接することの大切さを知ること、そして何か人からしてもらったときや何かもらったときに「Asante(ありがとう)」と言えること、これを目的に考えたイベントだ。
今回は日本の文化を知ろうということで、ケニア大使館やJICA婦人会、そしてチキンラーメンで知られる日清食品さんの協賛でさまざまな活動をする。こうやってたくさんの方に協力してもらえるってすごく心強い。
そこで更生院の子どもたちが何をするかというと、展示の部の作品作りだ。今回は一人ひとりの子どもに「ケンの似顔絵」と「自分たちの生活」というタイトルで絵を描かせている。詳しい内容はまた文化祭後に。このブログを見ているケニア在住の人がいたら、楽しみが半減するからな・・・。
そして巨大な絵の制作も行っている。これもタイトルだけをちょこっと教える。ブログを見ている人だけの特典です。「Karibu KENYA」と「Getathuru Rehabilitation School」(2作品)の合計3作品である。もちろん、これも詳しい内容は文化祭後に・・・。
しかしさすが更生院の子どもたち。この制作にも、多くの困難がある。個人の作品製作は問題なくできるのだが、問題は巨大絵画制作・・・。
“ Nani anataka kuchora?” 「だれが絵を描きたい?」
“ Nani anajua kuchora vizuri?” 「だれが絵を描くの上手?」
とあらかじめ聞いておき、選抜して子どもたちを選ぶ。基本みんなやる気がある。初日なんてすごい勢いで描き始める。ところが3日たつと徐々に飽きてくる。1週間たつ頃には、「手が痛い」などといい訳をしてくる。そして絵を描くことを忘れ、とうもろこしを焼くほうに一生懸命になる・・・。集中力はないほうだけど、このモチベーションをあげるのが、また一苦労。褒めたり叱ったり、押したり引いたり。まあどっちかっていうと叱って押すほうが多いけど。この巨大絵画制作は2週間前から取りかかっている。なので2週間描き続けるって、確かに飽きるけど。それでも12日に向けて、完成が近づいてきて子どもたちも一段とやる気が出てきた模様。
初めてとなる大きなイベントに、期待よりは不安のほうが正直大きいけど、子どもたちが楽しんでくれればそれで一番。あまりかたく考えず、気楽にできたらなあと思っている。当日は俺も浴衣で参加しようかな。文化祭が成功しますように。
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