17日・初日、登山前日であったこの日はキリマンジャロ空港からモシの町入り。同期隊員Bwana 金藤の紹介で登山レンタルグッズ屋へと行く。登山初心者の私は店員さんのすすめで、ほぼすべての道具をレンタルする。見たこともないぐらいのごつい登山靴や寝袋、スキーウェアよりもごつい防寒具、スティックやヘッドライト、またサングラスまで。すべて合わせて75ドルほどしたが、その装備に自然と登れそうな気になる。
その後、喫茶店に入り、本場のキリマンジャロコーヒーを飲み、キリマンジャロビールで久々の同期との再会に乾杯。登山前日にもかかわらず、飲みまくりました。ホテルでは暑さと蚊の声であまり眠れず、そのまま朝を迎えることに。
18日・二日目、この日から仲間4人との4泊5日の長いキリマンジャロ登山がはじまった。また私たちのメンバー5人に加え、ガイド・サブガイド・コック・ウェイター・ポーター(荷物や食事を持って行く人)17人、合計22人のかなり大きいパーティ。この多さに少しびっくりしながら、はやる気持ちを抑えていた。まず登山口で名前を登録し、準備体操をしていよいよスタート。まず木や草が生い茂るジャングル地帯を歩く。自然がたくさんあって、空気も多いのはわかっているはいるのだが、びびりな私は初日からゆっくりとした深呼吸をしながら、ゆっくりゆっくり登って行った。
この日の昼ごはんは油たっぷりのハンバーガーとフライドチキン、そしてマフィンケーキなど・・・。まったく登山のことを考えていないメニューに仲間4人とぶつぶつ文句を言いながら食べた。肉好きなマングースやカラスのお客さんを横目に昼ごはんを終わらせ、再出発。「ハイキングコースだ」と言う、チーム最年長・新井の親父のセリフに、同い年トモちゃんと反論しながら、登っていく。そして一日目の宿泊場所・標高2700のマンダラハットに到着。まだまだ元気なチーム最年少・カツーンと同じ岡山県出身サブ。俺以外のメンバーはまだまだ余裕があるみたいだ。俺は早くも弱音をはいていたなあ、このとき。
19日・三日目、朝早くからスタート。今度の目指す場所は標高3700のホロンボハット。日本の富士山と同じくらいの高さかな。ジャングル地帯から少しずつ草や木が小さくなり、遠くの景色が見えるようになる。また雲も自分たちのいる場所より低く、雲海を眺めながら歩いて行った。うさぎさんチームの3人はカメさんチームのトモちゃんと私を置いて、どんどん先に進む。マイペースなカメさんはゆっくりと歩いて行く。まあ高山病も怖かったし、少しずつ高地順応したかったからね。カメレオンも出てきて、歓迎をしてくれる。
そして突然降りだした雨に打たれながら、ホロンボハットに到着。この時点で頭は少しボーとして、吐き気が少しずつ出てくる。少し高山病にかかってしまうが、まだ食欲があったこの日。しかしあまりの寒さになかなかメンバー5人寝ることができず、山の洗礼を受ける。