またまたやってきました。日本の小学校からの贈り物が。今回は玉野市立鉾立小学校6年生のみなさんからの贈り物である。一人ひとりが丁寧に書いてくれた絵である。日本の四季をはじめ、正月などの日本の文化、また日本の食事や自分たちの学んでいる教室の絵までさまざまだった。それを2つある教室の一つ、日本文化紹介教室に貼った。
そのみんなの作品の上に、【Present from HOKOTATE Primary School】と書いた紙を貼り、より一層更生院の子どもたちの興味をひかせた。そこには鉾立小学校のみんなの集合写真もあり、更生院の子どもたちは興味しんしんで見つめていた。
もちろん日本語のわからないケニアの子どもたちである。ましてや英語さえもわからない。一枚一枚英語に直してはいるが、なかなか理解できない。そのため、横にいて常に子どもたちにスワヒリ語で説明した。すると子どもたちも初めて知る日本のことに大変うれしそうにしていた。
“ Tutaandika barua kwa watoto wajapani tena.”
「また日本の子どもたちに手紙書こうな」
“Eh-!!” 「うん!」
そう言うと、子どもたちは笑顔で応えた。作品交流はすごくおもしろい。ケニアの子どもも日本のことを知ろうとするだけでなく、次の段階である手紙を書くために英語を必死に頑張ろうとする。スタンダード1,2の子が自分の名前を書くために一生懸命に練習したり、他の子どももすすんで英語の本を読んだり。また日ごろ適当で、象形文字のようにちゃら書きする生徒が、丁寧に英語を書いたり。
日本との交流を通して思わぬ効果が得られている。英語学習へのモチベーションが上がってきているということだ。お金じゃなく、まごころの込もったプレゼントがケニアの子どもの心を動かしている。日本の生徒のために始めた交流が実はケニアの子どものためになっているのだ。そんな交流を残り1年間、なるべく多くしていきたいと心に誓った。